■甲斐駒ケ岳(標高2,967m) 2005年11月2日

甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)は、赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2967mの山である。 日本百名山の一つ。

「駒ヶ岳」の名を冠する山は全国に18山あるが、その中で最高峰はこの甲斐駒ヶ岳である。(2位木曽駒ヶ岳2956m)

本山と木曽駒ヶ岳の2つの駒ヶ岳に挟まれる長野県の伊那谷では、それぞれを東駒ヶ岳(東駒)、西駒ヶ岳(西駒)と呼ぶ事もある。

概要
なだらかな茶色の山が多い南アルプスの中で、例外的に火成岩である花崗岩からなるため、山肌が白く峻険な山容である。そのため、土壌が乏しく、高山植物はあまり豊富ではない。 独特の険しい山容と、南アルプス北端にあって山梨県側の人里から間近で全貌が見えるため(仙丈ヶ岳など南アルプスの他の多くの山は、前山に阻まれて人里からは見えないことが多い)、古くから信仰の対象となってきた。そのため、黒戸尾根には現在も信仰にまつわる多くの石碑や石仏が残る。(八合目付近には鳥居が立っていたが、平成15年に倒壊した。)標高は3000mに達しないが、独特の山容と信仰の対象として、非常に人気が高く、登頂者の多い山である。

登山ルート
登山道は伝統的には東側の黒戸尾根をたどるコースが使われていた。登り口は2つに分かれているが、そのいずれも起点が神社(竹宇駒ヶ岳神社と横手駒ヶ岳神社)となっていることも、信仰の山ならではである。2つの道は笹平で繋がり以降は一本道となる。ただし、このコースは登山口が海抜7~800mの人里であるため、山頂との標高差が2200mもあり、日本でも有数の体力を要する(五合目手前の「刃渡り」、七合目手前の鎖場以外は、技術的にはあまり困難なところはない)ルートであるため、近年は南アルプス市営バス、伊那市営バスの通っている北沢峠(海抜約2000m)からのコース辿る人が多い。但し、北沢峠コースの場合広河原からのバスの始発が6:50(時期によって変動在り)であることから、登山の開始は早くとも7:30頃となり、夜行で3:00~4:00から登り始められる黒戸尾根コースよりも効率が悪く、また、頂上で御来光を拝む場合北沢峠側は直近の仙水小屋から4時間以上かかるのに対し、黒戸尾根側は七丈小屋から2時間程度で登れる事から、黒戸尾根コースも依然として人気が高い。

北沢峠からのルートは、双児山・駒津峰を経由する尾根道と仙水峠を経由する谷筋のルートの2つがあり、直線距離は前者の方が短く、尾根筋であるため景色も良い。ただし、技術的に困難ではないがいささか急峻でありまた多少の上り下りもあることから、多少迂回路にはなるが仙水峠経由で登頂する人が多いようである。仙水峠のコースは北沢峠から山梨県側へ車道を100m程下った所からスタートする。また、早川尾根を経て鳳凰三山に至る尾根筋の縦走路も開けている。

登攀対象としては、赤石沢(Aフランケ、Bフランケ、奥壁)、摩利支天峰(サデの大岩、東壁、中央壁) 、坊主岩
沢登り対象としては、尾白川本谷、黄蓮谷(右俣、左俣)、大武川等がある。



【公共交通機関へのリンク】

JRハイウェイバス(南アルプス号)

山梨交通バス/南アルプス林道バス


【ライブカメラへのリンク】
甲斐駒ケ岳ライブカメラ


∵コースマップ(標高差937m)∵ 
※画像クリックで鮮明なコースが表示されます※

JRハイウェイバス(南アルプス号) → 南アルプス林道バス → 長衛荘(泊) →
北沢峠(山梨側入山口)AM5:35発 → [甲斐駒ケ岳]PM0:05発 → 北沢峠(県境入山口)PM4:20着 → 長衛荘(泊) → 仙丈ケ岳へ続く

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JRハイウェイバス乗車口
東京から公共交通機関で甲斐駒ケ岳へ行くには色々な方法があります。今回は、JRハイウェイバス「南アルプス号」を利用しました。
東京からアプローチする際には、新宿から電車(あずさ)等で甲府まで行き、甲府から山梨交通バスと南アルプス林道バスに乗り継いで行く方法もあります。

今回の登山では、10月末で甲府ルートのバスの運行がシーズンオフにつき終了していたので、「南アルプス号」でアプローチしました。
「南アルプス号」の乗り場は、新宿駅新南口出口の横にあります。店内に入って奥に進むと乗車スペースがあります。
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このキップは、帰りのバス乗車券です。
行きは、新宿駅新南口から伊那里(いなさと)までの乗車券を、帰りは、伊那里(いなさと)から新宿駅新南口までの往復乗車券を購入しました。
実は、仙流荘という伊那里の手前にあるバス停で下車する事になりますが、伊那里と仙流荘は距離的に近くて値段も一緒です。
なお、往復乗車券を購入した方がお得です。往復乗車券 6,800円(新宿駅新南口~伊那里間)
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仙流荘JRバス停
新宿から2時間ほど走行した地点で、サービスエリアでバスは一度停車して15分ほどの休憩があります。
JRバスに揺られる事、約4時間30分、仙流荘バス停に到着しました。ここから、長谷村の村営バスに乗り換えます。
なお、ガイドブックでは、この仙流荘の1つ手前のバス停「戸台口」でJRバスから村営バスに乗り換えるように掲載されているケースが見られますが、「戸台口」には、何もないので、料金も一緒であるここ仙流荘JRバス停で乗り換える方が、バスの待合スペースがあるから便利です。
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仙流荘村営バス停
この建物の中に村営バスの乗車券売り場や待合スペースがあります。
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村営バスの乗車券
左が、仙流荘⇔北沢峠間のバス乗車券 1,100円(2005/11/2現在)です。
右が、仙流荘⇔北沢峠間の有料荷物料金券 200円(2005/11/2現在)です。
有料荷物料金券は、リュックサックの小さい標準的なタイプのもの以上で必要になります。
ですから、登山目的の場合には必ず必要ですね!左右の券を帰りの分を含め各2枚づつ購入しました。
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北沢峠
今度は、村営バスに揺られる事、約1時間。やっとこさ入山口のある北沢峠に到着です。
しかし、今回の「南アルプス号」でのアプローチも、毎年、11月15日を以って春まで、村営バスの北沢峠までの運行は終了になります。
もし、11月15日以降、4月下旬までのシーズンオフの期間に登山するならば、麓の仙流荘JRバス停からこの峠まで歩くしか方法がありません。ちなみに、仙流荘からこの峠まで歩くとしたら6時間ぐらい必要のようです。

なお、この付近は、南アルプス国立公園である為、道路は舗装禁止で、道幅もこれ以上広げる事は出来ないそうです。
また、北沢峠は、長野県と山梨県の県境に位置しています。
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長衛荘
ここが、今回、甲斐駒ケ岳へ向かう起点となる北沢峠にある山小屋長衛荘です。
2階は外見上、個室のありそうな窓の作りをしていますが、個室はありません。
2階は2階で1つのフロア、1階も1階で1つのフロアです。
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入山口
北沢峠からの入山口は2ケ所あります。(登山用MAP)
長衛荘のすぐ横の県境にある入山口と、北沢峠から山梨県側に南アルプス林道を10分ほど歩いた場所にある山梨側入山口です。
今回は、山梨側の入山口からアプローチしました。
時間は、現在、朝の5時半です。季節的に11月ですから、あと30分ほどで日の出です。
左手の仙水峠、甲斐駒ケ岳方向に進みます。
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仙水小屋
入山して暫く歩くと、仙水小屋が右手に現れます。
まっすぐ登山道を進みます。
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どど~ん!と、凄い石の量の山が目の前に現れました。
仙水峠まで、とにかく石の上を歩く事になります。
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仙水峠分岐
石の上を足を進める事30分ほどで仙水峠分岐につきあたります。
左が甲斐駒ケ岳です。右が栗沢山ですから左に進みます。
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仙水峠からの甲斐駒ケ岳と摩利支天を望みます。
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仙水峠から駒津峰への登山道
仙水峠から駒津峰へ登山道を登ります。
写真だと分かりにくいのですが、かなりの急斜面が1時間半ほど続きます。
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まもなく駒津峰(標高2740m)の手前の地点です。
森林限界を超え背の高い木々が見当たらなくなりました。
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上の写真を撮った地点から登山口を見下ろしてみました。
思えばかなり登ってきた事が分かります。ふぅ~
この地点で、およそ700mほど入山口から高度を上げた事になります。
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やっと、駒津峰(標高2740m)まで到着です。
空はまさにスカイブルー。気持ちが良いです♪
ここから頂上までは、あと227mの高度があります。楽勝!楽勝!?
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明日、チャレンジする予定の仙丈ケ岳を駒津峰から望みます。
なお、氷河期に氷河で山肌が削られたカールの後が、このようにしっかり残っている山は国内では、木曽駒・千畳敷カール、穂高・涸沢カール、日高山脈・七ッ沼カールなどがあります。
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駒津峰から山頂と魔利支天(右)を望みます。
駒津峰や駒ケ岳の駒は馬の意味があるそうで、この山容のように山の形が、馬の背にもやや似ているという事から、駒ケ岳というそうです。日本には、他にも木曽駒ケ岳等、いくつかの駒ケ岳があります。
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摩利支天は見てのとおり頂上で足を踏み外してしまうと、急斜面の岩場を滑落してしまいます。ですから、摩利支天に向かうことを禁じているガイドブックが多いようです。
私が登山中も、誰一人として摩利支天に立つ人を見かける事はありませんでした。
なお、この魔利支天は、写真の撮影ポイントになっています。
ですから、魔利支天に立つと、かなり回りの大勢からのひんしゅくを買うこと必至です。
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駒津峰から山頂を望みます。ガイドブックには、ここから山頂まで1時間半必要と載っていますが、直ぐにたどり着けそうな気もします。
山頂は花崗岩で出来ている為白く見えています。夏でも白いので雪と勘違いしないようにしましょう?
但し、本当の雪があるかないかの瀬戸際の時期には、山頂に雪が残っているかどうかの判断がしずらいという紛らわしさがありますね。
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駒津峰から六万石へ向かう稜線ヤセ尾根を望みます。
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ヤセ尾根は、最初のうちは、それなりに平坦な道もあります。
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ヤセ尾根には、細い稜線上に石が積み重なっていて、その石の上を渡り歩く事が後半連続します。このヤセ尾根を渡ることが、甲斐駒ケ岳への登山で一番苦労する場所です。三点支持で自分の体を前に進めなけれならない場面が多発します。
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山頂まてあと一歩!まだまだ石だらけ!本当にこの山は石だらけの山だ~!
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六万石から少し山頂方面に進むと、山頂までの直登ルート(直進)と、側面登頂ルート(右進)に分かれます。体力に自信があれば、直登ルートでもかまわないと思いますが、側面登頂ルートの方が楽に登れますし、何より登ってい色々な風景に出会えそうなので、側面登頂ルート(右進)の方へ足を進めます。
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雷鳥を発見しました。雷鳥は、特別天然記念物に指定されていて大変貴重な鳥です。ニホンライチョウの生息数は、日本で3,000羽ほど。
人間慣れしているという訳ではなさそうですが、特に近寄っても逃げる事もなく、基本的に警戒心の薄い鳥のようです。
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山頂と六万石の中間点あたりにある標識です。
このあたりまで登ってくると地面は石が砕けて出来た目の粗い砂の割合が多くなってきます。
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さらに歩みを進めると、このような岩場をトラバースする場所もあります。
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山頂付近では、余計な泥や砂がほとんどない為、地層が地表に良く見えるように表れている箇所が多数ありました。
地層は、山頂に向けて斜めに走っており、この山が隆起で出来た事が伺われます。
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山頂に近づくと、さらに粗めの砂の割合が多くなってきました。
この砂場をトラバースして山頂を目指します。
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登ってきたルートを少し振り返ってみました。右下の方から登ってきたのですが、近いようでなかなか遠い頂上です。
このあたりは、既に標高2,900mを超えてます。自分は、標高が2,900mを超えると息苦しくなるので、少し登っては休む事が、このあたりから度々発生しはじめます。
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山頂の直前にある雪先花碑。雪先花とは、どんな花なのかネットで調べても分かりませんでした。 白い植物のようなものが纏まってました。雪先花だと思われたので撮影してみました。
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間もなく山頂に到着です。看板がありましたが、何を書いてあるのか分かりません。こういう看板はやはりきちんと整備してほしいものです。山頂は、まもなく。ここから左側に50mほどです。
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甲斐駒ケ岳(標高2,967m) に到達! 記念撮影です♪
百名山4座目!
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長野県の高遠方向の鳥瞰です。高遠町の標高は600m程なので、約2400mほどの高度差を感じる事が出来ます。
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駒津峰から富士山の方角を望みます。
この写真だと非常に分かりにくいのですが、真ん中あたりにひょこっと頭を覗かせているのが富士山です。
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南アルプス連峰方向を望みました。
栗沢山、アサヨ峰、北岳、間ノ岳、悪沢岳、赤石岳、塩見岳と続いています。
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甲斐駒ケ岳は、信仰登山の山として昔から登られてきました。
賽銭されていたので自分もお賽銭を出しておきました。なぜか寛永通宝(古銭)が一枚賽銭されているのが見えました。
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駒ヶ岳神社本社
山頂より少しだけ(ほぼ山頂)下ったところにあります。
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六万石からの甲斐駒ケ岳と摩利支天の展望です。
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駒津峰
駒津峰を下ったところで、駒津峰を振り返りました。秋深まる山肌です。
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双児山(標高2,649m)に到着です。
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双児山から1時間ほどかけて下山します。このような道をひたすら下ります。
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北沢峠県境入山口
山小屋(長衛荘)の横に到着です。花崗岩の山頂付近は、歩いていても印象的で、また機会があれば訪れたい山行でした♪
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